1.「安全保障法制の問題点」
@他国の戦争に参加し、自衛隊員の命が大変な危機にさらされる問題
・自衛隊が戦闘地域に派兵され、兵站(法律では後方支援)という戦闘行為に参加する。これまでの 「非戦闘地域」という考えはなくされ、かなり危険な地域で、危険な任務を行うことになる。
・兵站は何よりも攻撃目標の対象になる危険きわまりない活動である。イラク戦争においては戦闘行 動中よりも非戦闘行動中の死者が上回っている。
・後方支援として新たに弾薬の提供、戦闘作戦行動のために発進準備中の航空機に対する給油及び整 備が含まれている。
・「必要最小限度の実力行使」といっても、イラク派遣で実際に持って行ったのは対戦車砲などかなり の重武装。自衛隊が攻撃を受ける危険性と武器使用は政府も認めており、戦闘になることは必至で ある。攻撃されたから途中で日本だけ引き上げるというわけにはいかない。
A立憲主義、民主主義が壊されてしまう問題
・憲法9条が集団的自衛権の行使、海外派兵を禁止していることは歴代内閣が示してきた。
・こうした見解を、一内閣が覆して良いものか。これを許せば憲法に反する政策を時の内閣の判断で やってもよいということになり、民主主義の根幹である立憲主義が壊れてしまう。
・安倍内閣が集団的自衛権の行使を容認するに至った討議・検討資料も公表できないという、およそ 学問的評価からはかけ離れた、まさしく「政治的」に行われたものである。
Bテロ戦争に巻き込まれる問題
・これまでは憲法上の制約で武力行使できない国という定評があり、攻撃されずにすんだ部分もあっ たが、これからはアメリカ・フランスなどの友軍とみなされ、テロの対象となる可能性が大に。
・現にIS(イスラム国)は日本を攻撃の対象としてあげ、すでに数名の日本人が犠牲になっている。C国会論戦がおそまつ
・ホルムズ海峡での機雷除去、日本人を乗せた米艦の護衛など、存立危機事態の想定があいまい
・存立危機事態について、具体的な根拠は示されず、「内閣の判断に委ねられる」
・国会の事前承認も、特定秘密として情報開示を拒む可能性
・存立危機事態が発生しているときは、わが国そのものが危機的状態に至っており、他国を支援して いる場合ではないはず。法の根本設定がおかしい。
 
2.何よりも自衛隊員のいのちを守るために
 NHKクローズアップ現代「イラク派遣 10年の真実」 
・人道派遣として送られた日本の自衛隊がいかに危険な状況に置かれていたかを示す
・宿営地が迫撃砲など13回の攻撃を受け、明らかに武装勢力に狙われていた。空輸中の飛行機がミ サイルロックの警告音が鳴る中、その都度振り払って切り抜けてきた生々しい証言
・武装した群衆に取り囲まれ、自衛隊員は銃の引き金に指をかけていた(朝日新聞)
・上層部は死亡者も出ることを予想し、極秘に10個のひつぎも準備していた
・何よりも派遣された自衛隊員の精神に対するダメージ
 1万人派遣され、帰国後28人が自殺し、1割から3割の人が精神不調を訴えている
 遺族などなくなった人数の何倍もの苦しみが存在する
・人道支援のイラク派遣でこれだけの影響 後方支援・兵站になればさらに深刻な事態が予想される
・東日本大震災支援 自衛隊員の方々が目を真っ赤にしながら遺体を運んでいる姿
 自衛隊員は入隊の時に、専守防衛・災害支援などの任務のために身を犠牲にして捧げることを制約
 そんな自衛隊員のいのちを、他国の起こす戦争で奪ってしまっていいものかどうか
 
いま、世界は大きな危機を迎えている
テロは絶対に許すわけにはいかない
それでは日本が国際貢献のために何をすべきか
 
3.日本にしかできない三つの国際貢献(作家・浅田次郎)
@被爆国として核兵器廃絶の先頭に立つこと
A先進国の中では宗教色の薄い、きわめてめずらしい国。中東など国際紛争の基になっている国家と 民族間の宗教対立の調停をはかること。
B平和憲法を持つ国としてあらゆる戦争や紛争を仲裁すること。
 
すでに様々なNGOが大きな実績をあげてきた。
そしてアフガニスタンでも、中東でも日本人は敬意と友好を持って受け入れられ、そのことが一番大きな安全保障になっていた。
これを覆す安保法制案は廃案にして、日本本来の国際貢献をはたすべき。
十分なご審議をお願いしたい。
以上